進化するパーソナライズの世界「News360」はデザインも優れたオススメアプリ。
インターネットテクノロジーの登場によって注目されるようになった「パーソナライズ」という概念。Googleは『Search』にこの概念を持ち込んでユーザーによって検索結果を変えたり、Amazonは『EC』に購入履歴や閲覧履歴から主に「リコメンド」という形で「パーソナライズ」を実現しています。
そんな中で、『News』というカテゴリは「パーソナライズ」という世界の恩恵が最も想像しやすいのですが、個人的な感覚もふくめてその世界を実現してくれるようなサービスはまだ現れていないように思えます。むしろテクノロジーではなく、TwitterやFacebookの登場によってNewsという情報が人を介して伝播していくことにより、個々のソーシャルグラフによって結果的に「パーソナライズ」を実現しているのが現状です。
確かに特にTwitterの登場によって情報収集のスピードや精度はグッと上がったと思います。ただし、個人的にはまだまだRSSの大量消化によってキュレーションする作業量は多く、この大量の情報の中から本当に求めている情報をテクノロジーによって抜き出せないものかと思うことが多々あります。
そこで最近TechCrunchでチェックして注目しているのが「News360」というサービスです。
「News360」はiPhone、iPad、Android、windows、BlackBerry(Play Book)をサポートするNews Reader アプリケーションで、各種ソーシャルサービス、Webサービスと連携することによって独自のアルゴリズムによってニュースをパーソナライズしてくれるサービスです。
アプリをインストールすると、このようにTwitter、Facebook、Google+、GoogleReader、Evernoteにログインすることによってそこから「topics」を抽出し、各カテゴリのキーワードを自動で抽出してくれます。
こちらをベースに登録されたカテゴリ&キーワードは「MY INTERESTS」というLISTに格納されてそこから好きなニュースを閲覧することができます。
ちなみにこれらのカテゴリ&キーワードは手動で登録が可能ですが、各種ソーシャルネットワークにログイン→できるかぎり自動抽出→不要なものは削除(手動)という流れはものすごく便利で楽ですね。
その他、ニュースは興味のありそうなものがプッシュ通知されたり、PickUpするニュースは独自のセマンティックアルゴリズムによって行われているようです。
この辺の深いところまでは知る由も無いのですが、このサービスが良いと思うのはパーソナライズという技術に力を入れているだけでなく、「ニュースリーダー」としてのUIやDesignも優れていると思うからです。
こちらが各ニュースカテゴリのTOPインターフェース。このスワイプして記事を選んで、タップすると記事の詳細をみることができます。
上部は画像、もしくは動画が表示され、動画はそのままスムーズに閲覧することができます。
記事画面の右上のボタンから、各種ソーシャルネットワークに簡単に共有が可能です。この辺のUIも凝ってますね。好きです。
各カテゴリ一覧に戻る場合はFacebookの新UIでもおなじみのスライドリスト式を採用(これなんか呼び方あるんですかね。)
以上、ざっくりiPhoneアプリをベースに紹介したのですが、この会社を調べてみたらロシア、モスクワのスタートアップでした。
また、デザインは別会社で「Motka Design Studio」という会社が担当しているそうです。日本ではこういうスマートフォンアプリ専門(?)のDesign Studioって無いですが、今後は”体験”も含めた”Design”がよりサービスの競争力、競合優位性になってくると思うので日本でもこういう会社が登場して欲しいですね。
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