スマートニュースを卒業しました。


2014年4月、PIXAR本社にて。

2013年の12月16日にジョインさせて頂いたスマートニュースですが

スマートニュース株式会社にジョインしました。


本日を最終出社、として卒業させて頂きました。

2013年夏、渋谷駅周辺で最もひと気の少ない桜ヶ丘の奥に、ひっそりと佇むシェアオフィスに訪ねたことがすべての始まり。当時は6〜7人のとても小さなチームで、ものづくりとスマニューがみんな大好きで、それでいて誰よりも大きい夢を描いていて独特の雰囲気とオーラを放っていました。縁があってその年の年末にジョインし、思えば遠くにきたもので、4年半の間にサービスはグロースし、組織はグローバルに拡大し、社会に与えるインパクトもとても大きなものになりました。

自分が青かった時代。人生において、基本的には前半の駆け出しのころを「青春」と形容したりするけど、スマニューでの4年半はまさに「青春」そのものでした。出会った人、関わった仕事、失敗や苦悩、成功と歓喜、どれをとってもかけがえのないもので、死ぬまで私の中で生き続けると思います。

今後のことはまた別途書くことにして、今回は少しだけ4年半を振り返る。原則息継ぎは最小限、前を向いて走り続けたいのでほんの少し、3つの回顧録。

狂気にも似た熱意。

当時ひたすら世界でグロースするようなアプリを創る仕事、会社をやっていました。スマートフォンアプリ勃興期、有料課金全盛から無料のハイクオリティなアプリに以降していく流れの中で、彗星のように現れたスマートニュースに、100tハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けました。これは、自分たちではとうてい創れなかったなと。UIキットを用いずに、フルスクラッチでページめくりならびに違い棚のUIを実装し、形態素解析や長体圧縮を駆使して改行位置を自動でコントロール、小さいスマホの画面に最密充填する狂気に満ちた実装を、ほぼ一人でやりきった浜本階生という人間に、リリースから6ヶ月後出会ってしまったのです。

スマホドリブンが生み出す新たなプラットフォーマーによる新時代【冨田 @tommygfx90】

あまりの興奮に、当時テックメディアにこんな記事を書き殴りました。そんな狂気が発する圧倒的な熱量に導かれて、気がついたらその年の年末にスマートニュースにジョインしていました。そこからは怒涛の日々で、まだ4年半に起きた出来事としては濃密すぎる、きっとここは精神と時の部屋だったんだと思います。

誰と、何をやるか。

階生さんには強烈なパートナーがいました。鈴木健というスティーブ・ジョブズみたいな人です。ジョブズには会ったことが無いですが、彼の目力と世界の行く末を見つめるその視線は、きっとジョブズにひけをとらないんだろうな。そんな強力なタッグに、謙虚と自律の圧倒的な価値観を持ち込んだ藤村さんというまた一人のビジョナリーがチームに強固な背骨を通し、それを実現する小さいけど強力なテックチームが猛烈な熱を放ちながらスマートニュースをただひたすら、我らが信じた道を行くという気概をもって突き進んでいる、そんな印象のチームでした。結果私は、グローズ全般(オンラインマーケティングからTVCMまで)、メディアさんとのコミュニケーション、広告事業の立ち上げ、最後は人事やオフィス全般を見るような仕事に獅子奮迅させてもらいました。自分のキャリアとしての足跡を振り返った時、とっ散らかった感じになりましが、誰かが何かをやらないといけない時、何か困難な状況や試練の時に、そこにどうやって関わっていくのか、逃げずにオーナーシップを持って背負っていけるかが、その人の価値を決めていくのだと信じています。

職務経歴書やブログには書けない(言語化できない)リアルな底力を、本当に鍛えさせてもらったと思います。激しい嵐を航海する小舟に乗りながら、徐々にその船を大きくしつつ、あらゆる角度の荒波を経験した上で、思うことがあります。結局そんな状況で一番大切なことは「誰と何をやるか」。もっと言うと、「最高の仲間と、どんな意義あるむずかしい問題に取り組むか」ということ。ここさえ外さなければ、きっとどんな荒波だって乗り越えられる。よく聞くような話ですが、やっぱりそれは本質なんですね。

自分を知る旅。

仕事というのは、本当に色々な人と本気でぶつかり合いながら、時に傷ついたり励ましあったりしながら、自分という人間を研磨する旅なのだとあらためて思います。その過程で思うことは、自分をしっかり理解することが、結果的に相手を大切にしたり、自分に関わる周りにとって自分という人間の価値を最大化できる作業なんじゃないかと思います。自分を知ること、認めること、時に相手に背中を預けたり、だれよりも研鑽すること。そこから逃げていると、一生たっても良いパートナシップ、良い仕事というのはできないですね。スマニューでの4年半は、そんな自分という人間が何なのか、圧倒的なダイバーシティの中で見つめ直す、鍛え直す本当に良い機会だったと思います。自分の知らない他人や、自分の知らない外の広がりを知れば知るほど、逆に自分という人間が深まるんですね。30代のうちに、絶対ぶれない自分の「軸」を見つけられたことが、実は個人的にはもっとも価値ある経験だったかもしれません。

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明日死んでも、今日の自分に後悔しないように。
そんな死生観が人を動かしますし、私も動かされています。

「人生に”たら、れば”無し」

丁度9年前、亡くなった私の恩師の言葉。
死ぬまでスマニューを応援します。

4年半、ありがとうございました。

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