Dave McClureが語る完璧なピッチのための10のポイント
the Next webより。
エントリーの冒頭にはこうあります。
「the more time you spend speaking, the less time they spend listening」
一般的なプレゼンの経験則として知られているこの言葉は、
優先順位をつけて情報を整理することの大切さを解いています。
起業家、エンジェル投資家としても有名な500startupのDave McClureがロン
ドンで開催された「Future of Web Apps conference」での講演内容から、
完璧なピッチのための10のTipsを紹介。
1.エレベーターピッチ
ピッチでは「何を」「どのように」そして「なぜ」を、短く、シンプルに、
記憶に残る形で伝える必要があります。
また、投資家のバックグランドを知らずに業界特有の用語を使うべきでは
ありません。
2.先ず「問題」を考え、それから「ソリューション」を作る
InstagramのCEO、Kevin Sytromもこのポイントについて言及しています。
通常のピッチでは多くの時間を自社サービスの「ソリューション」の説明に
使いすぎる。それよりも、世の中の「何が問題なのか」にフォーカスをあ
てることによって、感情的な文脈を伝えることができます。
3.そのソリューションによって得られるのは異性か金か権力か
すべてのピッチでは、あなたのソリューションの何が人々をハッピーにして、
何が既存のサービスと違うのかを明確にするべきです。
また、すべての顧客に対してベストである必要はありません。ニッチな顧客
に対してベストであるだけで十分です。
そして、その結果得られるものが人間が本来持っている感情的で強力で革新的
なニーズを揺さぶるものでなければいけません。
4.市場規模
投資家はいつも、そのサービスがどれぐらい大きなビジネスになるのかを
気にしています。より大きいことは、一般的により良いこと。
市場規模はForresterやGartnerのレポートから見るトップダウンのアプローチ
と、実際のユーザー数やトランザクション数などから見るボトムアップの
アプローチ、またオフラインの規模とオンラインの規模を比較する方法など
があります。
5.ビジネスモデル
私はよりシンプルなものを好む。ビジネスモデルの可能性を示唆するならば、
1つか2つに絞るべきだろう。逆にいくつもの候補がリストになっているのなら、
私はあなたがお金の作り方を知らないのだと理解します。
6.巨大でアンフェアーな強み
投資家がリスクを好む、というのは真実ではない。
投資家はリスクを取るよりも、より確実なものに賭ける。
「強み」は、あなたのチームやユーザー数、収益や知的財産権、特許などが
ベースになるべきだ。ピッチにおいては、その市場においてあなたの何が資産
でどんな強みがあるかを強調すべきだろう。
7.競合優位性:何が違い、何が優れているのか
既にある競合のサービスを深く広く知ることは本当に大事です。
競合サービスはすべて”リスト”することをオススメします。また、投資家に知って
欲しくないという理由でピッチから競合の内容を排除するのは好ましくありません。
また、競合に関して投資家が知っているのにあなたが知らないという状況も避けな
ければなりません。競合を知る、違いを作る、という点はもっと注力するべきです。
8.マーケティングプラン
どんなにすぐれたアイディアでも、それをどのように多くの人々に伝えるか
というのがセットとして大事です。なぜなら、この5年間でマーケティングは
本当に多くの変化がありました。何よりチャネルが多くなりました。facebook,
Twitter, youtube, Apple, Android, LinkedIn, Zynga…
そしてこのチャネルにアクセスする方法、検索、モバイル、地域、TV、radio
などをいかに使いこなすかが大事です。
9.チーム:ハスラー、ハッカー、デザイナー
深い技術経験の持ったギークのエンジニア、そして優れたビジュアルとユー
ザビリティの経験を持ったデザイナーは重要です。
ただ、セールスとマーケティングのスキルと成功体験を持った人材もまた、
重要であるという認識が必要です。
10.資金とマイルストーン
いくらが必要で、どのように使うのかを明確にするべきだ。
資金の使い道は大きく3つにわけられる。製品を開発するためなのか、
マーケティングキャンペーンでより多くの顧客を獲得するためなのか、
それとも一般費用なのか。
あなたは正確に、そのお金が何に必要で、どのように使い、どのように
投資家に還元できるのかをデモすべきでしょう。
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